Google Cloud Platform(GCP)で TensorFlow(テンソルフロー)の計算結果だけを返す API を Python で作ります。
構成図はこんな感じです。
初めに
TensorFlow とは、Google が開発した機械学習ライブラリのことです。今回は TensorFlow の計算機能を使って、Webブラウザー から呼び出せる簡単なプログラムを作っていきます。
何で GCP を使うの?
色々理由はありますが 大きな理由として TensorFlow を動かせる環境が Python だったからです。AWS の Lambda でも Python は動くのですが 容量の制限が厳しかったので諦めました。なので GCP を使います。
GCP 内に無料で 仮想マシン を作る
GCP の 仮想マシン(VM)を無料で作ります。設定を間違えなければ無料で使えるので使います。
プロジェクト作成
まず初めに GCP にプロジェクトを作成します。
こちら から「プロジェクトを作成」を選択します。
分かりやすい「プロジェクト名」を入力して「作成」します。
仮想マシン(VM)作成
次に 仮想マシン を作成します。
左のナビゲーションメニューから「Compute Engine」を選択し、VMインスタンスの「作成」を選択します。
設定をする上で気を付ける点は「リージョン」「マシンタイプ」「ブートディスク」の 3点です。これを間違えると無料枠から外れてしまい、課金の対象となるので注意が必要です。
リージョン
先頭が「us」から始まるのが無料の対象になります。例外として「us-east4(北バージニア)」は課金の対象なので選ばないようにします。
マシンタイプ
「f1-micro」のみ無料で使えます。それ以外は従量課金制です。
ブートディスク
永続ディスクの 30GB まで無料で使えます。最初は 10GB に設定してあるので 30GB に変更します。
各設定を済ませて「作成」を選択すれば 仮想マシン が作成されます。
次回は?
次回は、仮想マシン上で動く API を作ります。
Python の HTTPServer を使って POST を受け取れる簡単なプログラムです。受け取った POSTデータ を TensorFlow に渡して、計算結果を戻す流れになります。